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入定する霧島修験 島津氏帰依僧の『日録』に見る近世修験道の変容…森田清美著

2021年11月30日 09時28分
入定する霧島修験 島津氏帰依僧の『日録』に見る近世修験道の変容

島津家や庶民がその霊験に帰依し、石室に入定して「火の神」となった近世中期の真言僧の自伝『空順法印日録』104段を、自筆の可能性がある写本を底本に全文翻刻し、読み解いた。廃仏毀釈で史料が乏しい鹿児島県の近世宗教史の貴重な証言だ。

空順上人(1663~1738?)は同県伊佐市の出身。大坂で阿字観の大家の理観上人に師事し激しい修行を行い、帰郷して病気平癒や安産祈願で庶民や藩主の信頼を得た。「噴火を止めた」「龍神を見た」など神秘的な記述も少なくない。霧島市隼人町の獅子尾山観音寺に住し、霧島山の頂上で祈願したこともある。当山派修験の経歴や入峰修行などは確認できないが、著者は「古い形の真言山伏としてよいのでは」とする。

誇張はあるが記述の信頼性は高いという。計画的に準備し、方法を検討し、修行・祈祷を重ねて心境を整え、入定を実行した本人の手記として貴重だ。19歳の時に「62歳で入定する」と誓願したといい、観音寺跡のそばに精緻に彫られた石材による石室(市史跡)が現存。藩の許可を得て石室を建てた一方、藩主から何度も入定を慰留されたとつづる。

西国巡礼、薩摩藩では初例とみられる庶民の伊勢参宮の案内、1692年の高野山の学侶方と行人方の対立事件の顛末なども記す。

定価3080円、鉱脈社(電話0985・25・1758)刊。

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