PR
購読試読
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
墨跡つき仏像カレンダー2022
PR
翠雲堂

法華衆の芸術…高橋伸城著

2021年12月21日 12時35分
法華衆の芸術

長谷川等伯、尾形光琳、葛飾北斎――。日本美術を代表する芸術家たちは熱心な法華経信者だった。彼らの造形に信仰がいかなる影響を及ぼしていたのか。画題の多くは草花や動物で、仏教を直接描いたわけではない。立場も、幕府と密接な狩野派から市井の浮世絵師まで様々。共通項が見いだしにくく検証の難しいテーマに若手美術史家が挑む。

法華衆芸術を継承する近世・近代の13人を取り上げ、個々の作品から信仰との関わりを探っていく。本阿弥光悦の項では、日蓮聖人撰述の『立正安国論』『始聞仏乗義』を光悦が書写していることに注目し、その奥書の日付が母妙秀と父光二の忌日と一致する点を指摘。京都・鷹峯に法華信徒の仲間とつくった芸術村で、信仰ネットワークにより作品が生み出されていったことを論じる。

対談とインタビューも収録。現代美術家の宮島達男氏は「法華衆の芸術は今ある現実を徹底的に肯定して描いています」と述べ、中外日報に論考「日本近世美術と日蓮宗」を発表したことのある東京大名誉教授の河野元昭氏は、日蓮聖人の革新的な姿勢が「“伝統”を打破しようともがくアーティストたちにとって、強力な指針になったのでは」と述べる。一見すると宗教的な色合いのない作品の奥底に、法華信仰があったことが語られる。

定価1870円、第三文明社(電話03・5269・7144)刊。

廣澤隆之選集 第一巻 自然ということ1

廣澤隆之選集 第一巻 自然ということ1…廣澤隆之著

1月26日

大乗仏教の教理哲学的研究を専門としながらも、西洋思想や宗教哲学、アジアの文化史など幅広い見識に富む著者による随想や論考をまとめた。全10巻に161編の文章を収録している。…

みんなに喜ばれるお寺33実践集 これからの寺院コンセプト

みんなに喜ばれるお寺33実践集 これからの寺院コンセプト…松本紹圭・遠藤卓也著

1月25日

過疎化で檀家が減り、葬儀や法事も縮小し、コロナ禍がそれに追い打ちをかける中で寺院運営は今後どうしたらよいのか。今を生きる人々の悩みや問題に応えるため、お寺はこれまでの枠を…

東洋学術研究 第60巻第2号

東洋学術研究 第60巻第2号…東洋哲学研究所編

1月24日

東洋哲学研究所は今年、創立60周年を迎える。それを踏まえて、本書の巻頭には「東洋哲学とは何か」を改めて問い直す特別鼎談が所収されている。 2021年7月に行われた、斎藤慶…

トンガ噴火津波で 平時の備えこそ防災の要

社説1月26日

包括・被包括の観点で 宗派の未来目指す予算に

社説1月21日

1・17から27年 語り伝える努力を

社説1月19日
このエントリーをはてなブックマークに追加