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翠雲堂

構築された仏教思想 覚鑁…白石凌海著

2021年12月22日 15時28分
構築された仏教思想 覚鑁

後に興教大師と称される平安期末の真言僧、覚鑁(1095~1143)。本書は辞書的な記述や後世の評価から距離を取って、その時代に生きた覚鑁の実像に迫っている。その時どきの著作や思想を読み解くことで、従来の、鳥羽上皇の院政と結び付いた「政僧」という人物像や「念仏聖」であったとする見解を否定。あくまで「内観の聖者」、真言密教の求道者だったことを強調している。

肥前国の豪族の三男に生まれ、8歳にして仏道に目覚め、20歳で成仏を志して高野山に入り、「虚空蔵菩薩求聞持法」を修すること9度。大伝法堂の建立や伝法会の復興を果たすとともに、様々な法流に分散しそれぞれに孤立しつつあった密教諸流を遍学。これは空海の本懐に帰るべくして行われた真言密教の「結集」運動であり、その生涯は、真言密教の成立過程を追体験しつつ、自らの内面の観察、内観によって真言密教の再構築を企図するものであったと著者は捉える。

このような動きは守旧派から反感を買い、多くの弟子と共に根来へ移住。臨終までの約3年の間に、引き続き伝法会を開いて真言の教えを伝えつつ、主要著作『五輪九字明秘密釈』『一期大要秘密集』を著している。覚鑁の生涯をたどりながら、覚鑁が体得したさとりの道を学ぶことができる一冊。

定価1760円、佼成出版社(電話03・5385・2323)刊。

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