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上皇と法皇の歴史 仙洞年代記…槇道雄著

2022年1月21日 15時08分
上皇と法皇の歴史 仙洞年代記

我が国の天皇制の歴史は、国体の変遷と一体的に展開している。大和政権成立の初めから、象徴天皇制の現憲法下で天皇自らが退位を表明し、憲政史上最初の上皇が誕生するという今日に及ぶまで、天皇および天皇家の動向は、国の政治・文化の形成発展と深く絡み合っている。

本書はタイトルにある通り、上皇と法皇の歴史を軸として「天皇号」の成立から院政体制の確立、そして消滅への歴史的背景をたどり、ひいては現在の天皇制がどのような歴史的位置にあるのかを考えさせる論考である。明治時代の旧皇室典範で永遠に廃止されたと思われた「上皇」の復活に触発されて本書を執筆したと著者は述べている。

即位した天皇は「今上天皇」と称され、崩御後は「大行天皇」、譲位した天皇は「太上天皇」あるいは「上皇」の尊号で呼ばれた。出家した天皇、上皇は「菩薩天子」として力を持ち、法名を得た上皇はまた「太上法皇」あるいは「法皇」と称された。やがて若くして即位した天皇に代わって政務を執り行う「摂政」や、成人の天皇を補佐する「関白」の役職が誕生する。背後にある天皇親政の在り方や、上皇・法皇による院政がどう推移していったのかも克明に追跡されており、歴史の奥座敷をのぞくような面白味がある。

定価1万6500円、八木書店(電話03・3291・2961)刊。

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