みんなに喜ばれるお寺33実践集 これからの寺院コンセプト…松本紹圭・遠藤卓也著

過疎化で檀家が減り、葬儀や法事も縮小し、コロナ禍がそれに追い打ちをかける中で寺院運営は今後どうしたらよいのか。今を生きる人々の悩みや問題に応えるため、お寺はこれまでの枠を超えて様々な社会的役割を求められている。
本書は、そうした厳しい境涯にあって起死回生を図る全国各宗派33カ寺の住職、副住職、青年僧、坊守の取り組みを紹介する。
第1部「これからの時代のお寺の役割」では、仏事・伝統行事のイノベーション、お寺の持続可能な事業計画、ウェルビーイングに貢献する居場所づくりの実践18例を紹介。第2部「これからの時代の僧侶の役割」では、起業・兼業・社会貢献をする僧侶、人々をつなぎ“ともにいる”僧侶、学び合い・研鑽を積む新しい場づくりの実践15例を収録し、「日本のお寺は二階建て論」の提唱者である「未来の住職塾」塾長の松本紹圭氏と、同塾講師の遠藤卓也氏が33カ寺の実践者に聞く。さらに、遠藤氏が「みんなに喜ばれるお寺になるために」、松本氏が「これからの寺院コンセプト12ポイント」と題して総括的に提案する。
本書は『月刊住職』で連載中の「今からこれから未来の仏教ラボ」の2019年1月号~21年9月号の原稿を再編集したもの。
定価2530円、興山舎(電話03・5402・6601)刊。