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宗教文化講座 翠雲堂

法華仏教研究 第32号…法華仏教研究会編

2022年2月7日 14時14分
法華仏教研究 第32号

日蓮聖人門下の宗派を超えた教学研究誌『法華仏教研究』の第32号。

今号の冒頭を飾る「『金剛錍』における無情有性について」(柏倉明裕)は、草木成仏を説いた同書を湛然が著述した意図を再検討したものだ。同書は特定の論師の破折批判が目的だとする従来の説に対し、「法華経精神に基づいた不可思議妙」の境地から仏性の意味を明らかにしただけだと主張する。

次の「天台宗の論議と本覚思想の展開(上)」(花野充道)は、これに対して「湛然は天台教学に基づいてこのような草木有仏性の論理を構築し、他に向かってその教義の優越性を主張したと考えるべきである」と主張する。さらに「湛然の対破論(優劣論)は、その後、日本の最澄にも引き継がれたことは、法相宗の徳一との権実論争を見ても明らかである」と説く。

「『頼基陳状』の二種の写本の考察」(竹内敬雅)は、鎌倉時代の武家様文書に見られる特徴や語句を精査して、漢文体に近い上呈用の写本(再治本)と、識字が苦手であった頼基に対する和文体の写本(未再治本)の両方が送られたとみる新たな学説を示す。

「『御法さま』考」(西山茂)、「花野充道博士古稀記念論文集『仏教思想の展開』を読む」(澁澤光紀)などの論文も収める。

頒布価格2500円、法華仏教研究会(Eメール)刊。

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