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親鸞さんはなぜ神を拝まなかったのか 日本人のアイデンティティ「神道」を問う…野世信水著

2022年3月19日 09時28分
親鸞さんはなぜ神を拝まなかったのか 日本人のアイデンティティ「神道」を問う

親鸞の神祇不拝をテーマに仏教とは何か、念仏の教えが今に生きる人々にどのような意味を持つのかを明らかにする。親鸞の神祇観を主著『教行信証』などから読み解き、その教えを受け継ぐ本願寺教団の神祇不拝のありようを考える。

著者は親鸞の神祇観を民族宗教・普遍宗教の定義を基に考察し、古くから政治と一体化する神道は集団性や欲望追求に依拠した民族宗教とした。一方で人間の苦悩を問う普遍宗教・仏教の本来の立場を取り戻そうとしたのが法然、親鸞で、日本古来の宗教である神道の相対化を試みたという。

親鸞にとっての神祇不拝は「単に礼拝の対象が違うというような問題ではなく、この人間社会の中で私が生きていくということの根源的な問題だということです。この国における民族宗教としての神道が、その当初より力による支配関係を支える精神基盤として機能しており、それは仏教から言えば、人間の煩悩による苦悩の状況を生み出すものに他なりませんでした」と記す。

「アミダ仏」の本願への帰依と、神祇不拝は表裏の関係にあるという著者。本書は親鸞の念仏理解と蓮如のそれとを比較した上で西本願寺と国家神道との関係、過去の戦争協力について鋭く問い直す。

定価3300円、永田文昌堂(電話075・371・6651)刊。

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