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宗教文化講座 翠雲堂

談義所から檀林寺へ -関東天台宗教団の推移-…内山純子著

2022年4月5日 12時44分
談義所から檀林寺へ -関東天台宗教団の推移-

天台宗は鎌倉期以降、東国(関東)に教線を展開し、比叡山の学問を広めた。その重要な役割を担ったのが談義所と呼ばれる学問所で、1571(元亀2)年の織田信長による叡山焼き打ち以降は、関東の天台が教相・事相の両面で中世からの伝統を守るようになっていた。関東における天台宗談義所についての研究は、同宗の教線の展開を知るだけでなく、中世以降の仏教が地域文化に果たした役割を理解する上でも重要だという。

武蔵国をはじめとする下野国、東信濃、常陸国、上総国の各談義所、さらには東叡山勧学寮と関東檀林寺の開基や歴住、各寺院の歴史などが詳しく記される。能化の転住や書を通じた各寺院の広範囲なやりとり、さらには日蓮宗や浄土真宗、黄檗宗等の僧侶との交流などから、中世における仏教界の動向を深く学ぶことができる。

1684(貞享元)年に開講された東叡山勧学講院(勧学寮)が黄檗僧の了翁の請負によって完成した経緯などにも触れる。了翁は一切経を東叡山へ寄進。儒学者を中心に排仏論が横行した時代にあって「了翁に勧学講院の建築を請け負わせることは天台宗にとっても得策であったのであろう」としている。

著者によれば、研究・調査に当たっては「関東天台檀林の会」が協力した。

定価4730円、青史出版(電話049・265・4862)刊。

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