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禅と出会う…横田南嶺著

2022年6月1日 09時40分
禅と出会う

横田南嶺・花園大総長が、学生に向けて禅とは何かを説いた講義録。初学者や一般向けに平易にまとめられており、日常の生活や自然の美しさ、古の禅師や詩人の言葉を交えながら禅を伝える流麗なテキストがつづられる。

「禅とは何か」という問いに対して明確な答えを出すことは非常に難しい。禅問答にしても、はたから見れば理解することができない難解なものに映る。本書においても禅に明確な定義を与えることはほとんどない。

自然災害の厳しさや難病に苦しむ人のエピソードが書かれ、世の中の無情さに打ちのめされる。しかし、その中にこそ禅の精神があると本書は説く。「自分中心の物の見方をしている、自我意識というものを完膚なきまでに叩き潰すために、禅の言葉があります」という一文は本書を象徴する一節といえる。

仏教は「一切皆苦」、人生は苦であるという身もふたもない現実を突き付ける。著者も「人生とは苦しみであり、思うようにならない」「他の命を犠牲にしなければ生きていけない」と記す。しかし、その苦の中に思わぬ感動、幸いもある。刻苦や忍辱を通して吹き渡る爽やかな風。本書を読み通せば、その心がふに落ちることだろう。

定価1870円、春秋社(電話03・3255・9611)刊。

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