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宗教文化講座 翠雲堂

キリシタン語学入門…岸本恵実・白井純編

2022年6月14日 11時18分
キリシタン語学入門

日本におけるカトリック宣教のために16~17世紀に作られたキリシタン文献は、国字とローマ字を用いて日本語やラテン語などで書かれ、長らく日本語史を解明する貴重な資料として研究が進められてきた。近年では日本語だけでなく、宣教師の母語であるスペイン語やポルトガル語などまでを含む、宣教に関する言語学の研究資料としても新たな価値が見いだされている。本書はキリシタン語学の研究者13人が基礎的な知識から最近の研究まで、キリシタン時代の言葉について初学者にも分かりやすくまとめた入門書。

キリシタン語学の概説やこれまでの研究を学ぶ「理論編」と、個々の文献に焦点を当てて読み方を知る「実践編」の2部構成。理論編では日本宣教の過程も含めたキリシタン文献の歴史やその研究史、当時使用された文法書の展開などを紹介する。続く実践編ではカトリックの教義を示した『どちりなきりしたん』、福音書と聖人伝を日本語に訳した『バレト写本』などの文献を取り上げ、本文の内容や文法事項、背景となる知識などを平易な表現で丁寧に解説している。

図版、地図等の資料や、キリシタン文献の原本調査をする際の手引など付録も収録。専門用語や人名の説明も充実しており、文献に興味を持つ一般の人にも使いやすい仕様。

定価2750円、八木書店(電話03・3291・2961)刊。

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