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宗教文化講座 翠雲堂

ビッグ・ゴッド…アラ・ノレンザヤン著、藤井修平・松島公望・荒川歩監訳

2022年6月28日 15時37分
ビッグ・ゴッド

宗教学において、宗教の起源は旧石器時代の死者の埋葬習俗あたりから説き起こされ、アニミズム、多神教、人格神、一神教など信仰の様々な形態が、進化の観点や一神教を上位とする価値観も反映し論じられた。近年、「宗教とは何か」について認知科学、進化心理学など新たな視点の研究が始まり、議論が再び活性化しつつあるように見える。脳の構造などから神の概念の発生を語り、多様な宗教文化の展開を社会学、心理学的に分析する。そこで何が新たに見えてくるのか。

本書は「変容する宗教と協力・対立の心理学」を副題とする。「ビッグ・ゴッド」とは全知で道徳的関心を持つ神(神々)のこと。ビッグ・ゴッドと、社会を強く意識する「向社会的」宗教はいかにして生まれ、大規模集団内で人々の協力関係(外部とは対立関係)が形成されてきたかを本書は分析する。

著者は社会の大規模化とともにビッグ・ゴッドへの信仰も広がる、とする。社会的協力が向社会的宗教とともに展開してきたとしたら、現代の世俗化状況はどのように考えるべきか。宗教に関心の薄い人々が多くを占める世俗化社会は道徳的に安定した社会として持続可能か。何らかのビッグ・ゴッドへの信仰なしに、人々は倫理的になり、社会的協力関係を維持できるのか。世俗化した現代社会が直面する問題である。定価4180円、誠信書房(電話03・3946・5666)刊。

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