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絶滅する「墓」 日本の知られざる弔い…鵜飼秀徳著

2023年9月27日 09時26分
絶滅する「墓」 日本の知られざる弔い

旧石器時代から現代に至るまで、人々は常に死者を悼む心を持ち、墓を通して先人たちと向き合ってきた。墓はその時代、その地域の信仰や死生観を示す貴重な史料である。著者は約8年にわたる取材で明らかになった日本の多種多様な弔いの在り方を詳細に記述。連綿と受け継がれてきた人々の「見送る智慧」を通して「墓じまい」が流行する現代に供養の意味を改めて問い掛ける。

世界最大規模を誇る堺市堺区の大仙陵古墳や高野山奥之院に続く参道に並ぶ約30万基の供養塔など、日本には特徴的な墓が数多く存在する。「武」「烈」「勇」などの漢字が当てられた特殊な「戦時戒名」が刻まれた「奥津城」は数多くの命が犠牲になった戦争の歴史を伝える。著者は、墓は「学びの宝庫」であり、歴史や習俗を知る「生きた教材」でもあると指摘する。

しかし現在、日本の墓制は消滅の危機にひんしている。奄美・沖縄の葬送儀礼「洗骨」やアイヌの伝統的な墓標「クワ」は、今まさにその文化が途絶えようとしている。墓を「負の遺産」と捉えて墓じまいを検討する人も増えている。著者は、効率重視で墓をなくすことは智慧の放棄であると指摘し、墓を通して先祖と対話し、私とは何者かを考えることの重要性を説く。

定価1210円、NHK出版(電話0570・000・321)刊。

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