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唯識説の深層心理とことば 『摂大乗論』に基づいて…小谷信千代著

2023年9月28日 14時34分
唯識説の深層心理とことば 『摂大乗論』に基づいて

大谷大で長年教壇に立った著者が、5世紀に活躍したインドの僧・無著(395~470)の著書『摂大乗論』をテキストに学生向けに行った唯識説に関するオンライン講義の講義録を改訂した一冊だ。

「釈尊が真実を悟って解き明かした『一切法』を、小乗の伝統教学はその言葉を文字通りの意味としてのみ理解」したのに対し、唯識学派は「その言葉に込められた『密意』をくみ取らなければ『一切法』は正しく把握されない」と主張したなどの違いにも触れながら、「アーラヤ識説」「三性説」「唯識学派の修習法」などを丁寧に解説している。

唯識説は「あらゆる物事は心の現れである」と説く思想として知られるが、著者はイスラーム学者の井筒俊彦が「心の深層で展開される『意味』世界の生成の秘密を探り出す道を唯識の哲学の中に見つけ出した」ことに触発され「心の深層で活動する『ことば』がわれわれの見聞覚知する現象世界を立ち上げると説く唯識説の『ことば』の哲学を明らかにしたい」との思いもあったという。

その点について、井筒やソシュール言語哲学研究者の丸山圭三郎の説を参照しながら考究している章も興味深い。本書は唯識説の入門書である一方「難解な唯識説の言語哲学の解明を志した研究書」でもある。

定価4180円、法藏館(電話075・343・5656)刊。

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