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浄土思想 釈尊から法然、現代へ…岩田文昭著

2023年10月13日 09時47分
浄土思想 釈尊から法然、現代へ

本書は仏教の大きな流れの一つである「浄土思想」(浄土教)の思想史を解説したものだが、教理的な展開に加えて、人々の心に深く訴えてきた浄土教を巡る様々な「物語」に大きく注目している点に特徴がある。

そもそも浄土教の教説は、衆生を救済しようとする法蔵菩薩が48の誓いを立てて長期間の修行の結果、その願いが成就して阿弥陀仏になったという無量寿経の「法蔵説話」が中核にある。また、親子の葛藤と苦悩が展開する観無量寿経の「王舎城の悲劇」という物語も大きな役割を果たしている。

著者はこれらの物語に加えて、法然や證空、親鸞など浄土教の歴代祖師の生涯を物語る祖師伝も説明。さらに近代以降の「新たな物語」の事例として真宗大谷派の僧・近角常観の「実験」(実際の体験)や、近角の影響を受けた精神分析家の古澤平作が提唱した「阿闍世コンプレックス論」、手塚治虫の漫画『ブッダ』にも論及している。

「人間に物語が必要なのは、私たちが生きているなかで起きるさまざまな出来事に意味づけを求めるから」だ。そこに様々な物語が生成したり、既存の物語が再構築されたりする契機がある。「大きな物語である浄土教の物語」の根源には、教義や組織の固定化による閉鎖性や排他性を超える力を秘めている。

定価924円、中央公論新社(電話03・5299・1730)刊。

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