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2024宗教文化講座

中世神祇講式の文化史…星優也著

2023年10月16日 09時25分
中世神祇講式の文化史

講式とは法会を行うための儀礼書で、式次第や章句を記す。二十五三昧講式、浄土宗の知恩講式、真宗の報恩講式などがあるが、日本の神祇を本尊とするのが「神祇講式」だ。思想面では諸流派の神道説に、儀礼面では神楽に影響を与えたことを明らかにした。

神祇講式は、解脱房貞慶の作とされるが仮託か。1286年の醍醐寺三宝院本が最古。当山派修験道で現用されており、昔は修験道の典籍とみられていたが「中世神話」研究の進展で多方面とのつながりが見えてきた。

神々を讃嘆する講式ではほかに熱田明神講式、春日権現講式、山王講式などがあるが、神祇講式は特定の神を本尊としていない。ただ春日信仰が原型となった可能性を指摘し、大日如来の印文の由来を語ることで普遍化を進め、国土にある全ての神社の瑞垣が厳浄仏土だと説いているとした。思想的な特徴は「救済の神」を説くことという。日本の神と、護法神や北斗七星・閻魔法王のような冥道の神を一括で「神冥」と捉えることで、古代の神祭祀では難しかった生と死を巡る問題への対応を可能にしたとみる。

多方面に影響を与え、熱田宮や岩木山の縁起・教説にも組み込まれた。奥三河や南九州では神楽祭文に流用されたことを指摘。修験道との関連の解明は今後の課題としている。

定価6600円、法藏館(電話075・343・5656)刊。

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