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2024宗教文化講座

仏教人類学の諸相…佐々木宏幹著

2023年10月25日 09時33分
仏教人類学の諸相

シャーマニズム研究の第一人者として知られる著者は、宗教文化の基層にある「霊・魂」や呪術の持つはたらきが人類の生活を支えてきたという視座から「説かれる仏教」と「生きられる仏教」、教理・理念の仏教(教理仏教)と生活化された仏教(生活仏教)といった概念を提起して仏教を捉え直し、従来の仏教観を塗り替えてきた。

「一般の仏教徒にとって『ほとけ』とは、一方では仏教教理上の『仏』(仏陀・覚者)を意味するとともに他方では民俗的な『ホトケ』(霊・魂)を含意する多義語である」という。仏教徒が理解する「ほとけ」は仏教と民俗信仰を媒介するものであり、「説かれる仏教」と「生きられる仏教」の間を充足する役割を果たしているということだ。

本書は従来の研究論文集とは異なる。宮城県気仙沼市の禅寺で生まれ、檀信徒の葬儀と追善供養を営む寺の日常を眺めて育った原体験を振り返りつつ「生きられる仏教」と「説かれる仏教」という仏教人類学の核心に迫っていった研究の軌跡が明かされる。お盆や正月の思い出、人々に歌い継がれてきた童謡や子守歌など人の心を深く動かしてきた歌の「はたらき」を通して宗教の「はたらき」を考える。そこに著者の人間性と宗教性がにじみ出ていて味わい深い。

定価2530円、仏教企画(電話042・703・8641)刊。

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