PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン
PR
2024宗教文化講座

近代日本の思想変動と浄土真宗 教化・連帯・転向…佐々木政文著

2023年11月2日 10時59分
近代日本の思想変動と浄土真宗 教化・連帯・転向

「部落問題」と「思想問題」の領域に焦点を当て、1910年から30年代にかけての浄土真宗(ここでは本願寺派と大谷派の2教団)が社会で果たした歴史的役割を考察する。考察時期は大正デモクラシーによる普通選挙が実現。知識人の知的関心が社会を構成する主体としての「大衆」重視に向かい、大衆の「生活」向上を目指す「大衆管理」が行われた。「社会の発見」「社会改良」に対応した「思想変動の時期」とする。

両教団を対象としたのは仏教の最大勢力であり、近世から近代にかけては通俗道徳を民衆に普及させる役割を担い、社会事業では組織として積極的に対応。本書の主題となる部落問題と「教誨」「転向」といった思想問題の領域においては「独壇場」と言えるほどの影響力を持ったことにある。

具体的には前近代以来、檀那寺としての関わりもあって、部落改善・融和運動に対して積極的に応答。思想問題では、明治中期以降の教誨師の多くが浄土真宗の僧侶であり、20年代末以降に治安維持法違反の容疑で検挙された思想犯は、思想転向のため多くが浄土真宗の教化を受けた。著者は、社会政策と社会運動との中間に位置して、両者間の直接的衝突を回避させる「思想的緩衝材」となった当時の浄土真宗教団の役割を明らかにする。

定価7150円、法藏館(電話075・343・0458)刊。

ブッダのお弟子さん にっぽん哀楽遊行 タイ発――奈良や京都へ〈影〉ふたつ

ブッダのお弟子さん にっぽん哀楽遊行 タイ発――奈良や京都へ〈影〉ふたつ…笹倉明著

2月22日

タイ・チェンマイの古寺にて67歳で出家した直木賞作家が、その1年後の2017年春と18年秋の2回、寺の副住職と連れ立って日本を旅した記録が収められている。 「失敗や間違い…

日本仏教に未来はあるか

日本仏教に未来はあるか…平岡聡著

2月21日

「日本仏教は、これからの社会で生き残ることができるのか」――。仏教研究者で僧籍を持つ著者が日本仏教の問題点を取り上げ、未来に向けて提言する。2022年の第46回全日本仏教…

古墳と壁画の考古学 キトラ・高松塚古墳

古墳と壁画の考古学 キトラ・高松塚古墳…泉武・長谷川透著

2月20日

1972年3月、奈良県明日香村の高松塚古墳石室で日本初の古墳壁画が見つかった。極彩色の壁画は人々を魅了し、考古学における「世紀の大発見」となった。その11年後の83年には…

過疎地置き去りの悲劇 東京一極集中の裏返しだ(2月21日付)

社説2月22日

災害時に即応する体制 教団のネットワークを活用(2月16日付)

社説2月20日

データ保存の問題 消されたオウム関連資料(2月9日付)

社説2月16日
このエントリーをはてなブックマークに追加