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黄檗僧 光鑑元如 幻の名刹を中興開山した傑僧…野村武男著

2023年11月8日 09時43分
黄檗僧 光鑑元如 幻の名刹を中興開山した傑僧

近世の日本仏教史を彩った黄檗宗の定着と浸透を、武蔵国に存在した幻の黄檗寺院と中興開山として活躍した僧を軸に描いた郷土史研究の成果であり、歴史発掘の書。江戸時代初期の日本に新鮮な息吹をもたらした黄檗宗の地方展開を通して、当時を生きた僧の師弟関係や寺院の盛衰が浮き上がってくる。

隠元禅師が開いた日本黄檗山萬福寺の2代住持・木庵性瑫に潮音道海という弟子がいた。潮音は日本人弟子三傑の一人と呼ばれた僧で、隠元禅師の引退後、挨拶のため江戸に赴いた木庵に随従して関東各地に布教の足跡を残している。潮音の開山寺は二十余カ寺に上り、また多くの門人子弟を育てた。本書が注目する光鑑元如はその一人である。

幻の名刹とは武蔵国多摩郡百草村の山頂にあった桝井山松連寺。廃寺となった後、その跡地に慈岳山松連寺として再興され、165年後の明治6年に再び廃寺となった。跡地は現在、京王電鉄が所有する「百草園」で、豊かな自然を残す名園として親しまれている。

松連寺の謎を明らかにするために、著者は乏しい史料や関連する様々な歴史資料を渉猟し、言い伝えや新たに発掘された事実を集成して全容に迫った。日本黄檗宗の草創期の状況を概説しているのも興味深い。歴史解明への熱意が読者を飽きさせない。

定価1760円、戎光祥出版(電話03・5275・3361)刊。

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