PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン
PR
墨跡つき仏像カレンダー2025

滝沢克己の現在 没後40年記念論集…滝沢克己協会編

2024年8月28日 09時36分
滝沢克己の現在 没後40年記念論集

宗教としてのキリスト教受容を実存的な問題として考え、また日本人のキリスト教理解や精神性に重要な影響を与えた人物を挙げるとき、内村鑑三、椎名麟三、遠藤周作らと共に、哲学者であり神学者として知られる滝沢克己の存在は、独自の位置を占めている。

本書は、滝沢の資料収集・整理・保存や思想研究および会誌発行による啓発活動を行うNPO法人が、滝沢の没後40年を記念して刊行した。14人の執筆者が現代における滝沢神学・滝沢哲学の現在地を探った論文を集めたものである。

滝沢は九州帝国大で西洋哲学を専攻し、卒業後は西田幾多郎の哲学に没頭した。またフンボルト協会給費生としてドイツに渡り、ボン大学でカール・バルトに師事して神学を学んだ。

西田、バルトとの交流は滝沢のキリスト教神学理解を深化させ、「神われらと共に在す」という事実の上に神と人間の関係があるとする「インマヌエルの哲学」を展開した。

収載論文は、キリスト教神学や哲学史の上での滝沢の影響などを論じている。本書を契機に、滝沢神学あるいは滝沢哲学への関心を呼び起こされた者は、滝沢自身の著書に自ら直接踏み込んで、その思考の跡を尋ねることを促されるに違いない。

定価3740円、新教出版社(電話03・3260・6148)刊。

高楠順次郎と近代日本

高楠順次郎と近代日本…武蔵野大学高楠順次郎研究会編

1月23日

近代日本を代表する仏教学者・高楠順次郎(1866~1945)の多分野にわたる功績について、様々な視点から多角的に考察し、その全体像を明らかにしようとする一冊。日本における…

禅に学ぶ精神分析 無意識と絶対無

禅に学ぶ精神分析 無意識と絶対無…西村則昭著

1月22日

フランスの哲学者ジャック・ラカン(1901~81)の思想を用いて禅を読み解くという新しい視座から、西洋の哲学や精神分析では捉えることのできなかった本来自己の存在の真相に迫…

傅益瑶作品集 一茶と芭蕉

傅益瑶作品集 一茶と芭蕉…傅益瑶著

12月23日

著者の傅益瑶氏は、中国江蘇省南京市生まれの画家。水墨山水画の巨匠・傅抱石氏の娘で、1979年に国費留学の第1期生として来日した。 創価大で日本語を学び、81年に武蔵野美術…

ブータンの映画から 「幸せ」と「近代化」とは(1月17日付)

社説1月22日

国家安全保障 国益と宗教の自由(1月15日付)

社説1月17日

30年経ても変わらぬ 被災者を苦しめる国柄(1月10日付)

社説1月15日
このエントリーをはてなブックマークに追加