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水銀鍍金の工房開設 若林工芸舎

産業2020年7月27日 09時25分
水銀鍍金の工房開設

文化財修理や寺社の内装・外装工事を手掛ける若林工芸舎(京都市下京区)は昨年秋、金具の表面に金を固着させる伝統技法「水銀鍍金」の工房を同市山科区内に開設し、文化財修理と技術の継承に努めている。

奈良・東大寺の大仏にも施されたという水銀鍍金は、文化財級建造物の錺金具などにしばしば見られる。工程は、接着剤の役割を果たす水銀を銅板の表面に塗り、金箔を張り付け、高温で焼き上げる=写真。すると水銀だけが飛ばされ、銅板と金が「融合」し、きれいに磨き上げると金色の錺金具となる。

様々な鍍金法があるが、堅牢さや装飾の自在性が水銀鍍金の長所とされる。銅板が腐食したり、こすったり傷つけたりしない限りは長期間剥落の恐れがない。また銅板と金が融合することで鍍金後でも細工でき、意匠の細部まで金がいき渡る美しい仕上がりになるという。

技術指導は錺師として独自に工房を構え、60年以上の経験がある藤川泰三氏。職人としての第一線は退いているものの、同社から招請を受け特別に引き受けた。「会社として組織的に水銀鍍金の技法を伝え残したい、という思いに応えたかった」と経緯を話す。

同社は京仏具・京仏壇の老舗・若林佛具製作所の関連会社として2006年に設立。同社の水銀鍍金による代表的な修理実績として、浄土宗総本山知恩院・国宝御影堂、現在進行中の二条城本丸御殿が挙げられる。工房では水銀鍍金のほかに彩色なども行い、今後も機能を充実させるとしている。

新谷和義社長は「工房で作業をご覧いただき、水銀鍍金の必要性をご理解いただければ幸いです」と話している。

見学は事前予約が必要。問い合わせは同社=電話075(371)3137。

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