木魚や手すり抗菌 コーティング エコテック

抗菌・除菌・消毒などウイルス対策のサービスを手掛けるエコテック(大阪市中央区)は、新型コロナウイルスの感染防止に効果があるとされるオールチタンの薬剤を使った抗菌コーティングを推奨している。
この薬剤は空気触媒で、空気中の酸素と水分に反応して有害物質を分解する。壁面や手すり、ドアノブ、パソコンなどにコーティングすることでウイルスなどを抑制し、感染拡大を防止する。無色透明で紙以外のものならコーティングでき、完全無機コーティングのため人体にも環境にも影響がない。以前からインフルエンザ対策などに用いられてきた。
効果は5~10年と長期間持続し、抗菌効果のほか消臭効果もあるため、トイレや自動車内の不快な臭いも消えたと好評を得ている。
施工先は企業・団体など。昨年12月に寺院では初めて曹洞宗興聖寺(京都府宇治市)で抗菌施工した。
同寺は日本で最初に開かれた曹洞宗寺院とされ、専門道場が置かれている。紅葉の名所としても知られ、法堂や僧堂など幾多の建造物が回廊でつながる。法堂には、さすりながら願い事をすれば御利益があると伝わる巨大な木魚「一願木魚」を安置し、多くの参拝者が願い事をするという。
感染防止のため、この一願木魚を筆頭にトイレや手すりなど、参拝者が触れる機会の多い場所を選んで施工した。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の除染にも使用された薬剤・オキシライトで汚れや菌を拭き取り、消毒後、専用機器を使って均等に薬剤をコーティング。参拝者が安心できるよう「除菌・消毒・抗菌 作業完了済」と記したステッカーを貼付した=写真。
同社担当者によると「効果や持続性に関しては専門機関の調査・試験によるエビデンスに基づき公表している。ナノレベルで薬剤が浸透するので大きな効果が期待できる」という。
問い合わせは同社=フリーダイヤル(0120)868582。