バリアフリーの会館設計 長野・曹洞宗長興寺 中村建築研究所
産業2021年2月10日 15時17分

寺社建築の設計・監理を行う中村建築研究所(長野市)が設計した曹洞宗長興寺(長野県塩尻市)の新会館がこのほど完成した=写真。施工は守谷商会(同県松本市)。
木造平屋一部2階建て、銅屋根平葺き・寄せ棟造り。幅13間、奥行き10間、高さ10㍍、床面積444・84平方㍍。
新会館は広さ90畳の大広間があり、30畳ずつ3分割して使える。それぞれの部屋に椅子とテーブルが配置され、開放的なガラス戸からは江戸中期に造られた見事な庭園を眺めることができる。
寺務所と庫裡は使いやすさを考えた造りで、玄関の受付は参拝者の動線や目線の高さを考えた設計になっている。会館内は高齢者に優しいバリアフリー。本堂と接続棟と新会館を結ぶ長さ50㍍の直線の畳廊下は壮観で広々としたたたずまいを印象づける。
今回は参道のアスファルト舗装工事も行い、総工費は約2億3千万円。
牧野英俊住職は「本堂、開山堂、奥書院に続き新会館も中村建築研究所に設計・監理をお願いして良かった」と話す。
寺社建築の問い合わせは同社=電話026(235)1171。