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明治時代の狛犬「石茂型」を制作 芳村石材店

産業2021年3月29日 14時06分
明治時代の狛犬「石茂型」を制作

寺社の石工事などを手掛ける芳村石材店(京都市上京区)は先頃、依頼主の要望で北野天満宮(同区)の狛犬と同じ姿の狛犬を制作した=写真。

この狛犬は同店が「石茂型」と呼ぶもので、全体に大きく丸みがあり、毛並みの美しい尻尾が特徴だ。同店当主の襲名「茂右衛門」などが狛犬に彫られている。

石茂型狛犬は、明治時代、北野天満宮をはじめとする京都市内の多くの神社に納められていたという。同宮では楼門前の階段脇に鎮座した大きな狛犬のほか、境内3カ所に建立されている。

名古屋市在住の依頼主は、以前にも芳村石材店で狛犬を制作。自宅の鬼門よけに置いている。今回制作された狛犬は、毎年参拝に訪れる北野天満宮で見つけた中で一番厳しく、気高さを感じたという一対で、芳村石材店の作品だと知り「玄関先に邪気払いとして置きたい」と再び制作依頼した。

彫刻を手掛けた島根県在住の石彫刻家は、北野天満宮の狛犬を現地で調査。粘土で精巧な原型を作った後、古代ギリシャに起源を持つ「星取り法」で一つ一つ丁寧に転写し、長い時間をかけて白御影石に彫刻した。

完成した狛犬は台座を含めた高さ約44㌢、幅約18㌢。

同店の山田俊行社長は「お客さまと彫刻家さんと私どもの思いがつながり、石茂型狛犬が素晴らしい彫刻としてよみがえり、とてもうれしい」と話している。

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