春に向けた癒しの香りの置物 石黒香舗
創業1855(安政2)年の「にほひ袋専門店」石黒香舗(京都市中京区)は、春に向けた季節限定商品を発売し、好評を得ている。商品は香りの置物で、「右近の橘」(定価7700円)、「扇ひなまつり」(同5720円)、「枝桃(衝立付き)」(同7700円)、「ひな人形」(同8800円)、「左近の桜」(同7700円)。全て黒台付き。枝桃以外は別売りの金屏風がある。
丹後ちりめんや西陣織で仕上げた。一つ一つ熟練した職人の手作業で作られている。下部は巾着になっており、白檀など天然香木約10種類を調合した「特製香」を詰めた匂い袋が入れられ、飽きのこない甘い香りや防虫効果が約半年続く。特製香は詰め替え用(別売り)もある。
商品のデザインは「匂い袋デザイナー」としてかつてテレビ番組にも出演した取締役の石黒洋子氏(67)と娘の真理子氏(36)が行った。
店舗には香りの置物や匂い袋、ストラップなどの定番商品のほか、その時々の季節限定商品など常時100点以上が彩り豊かに陳列されており、遠方から足を運ぶ顧客もいるという。
洋子氏は「コロナ禍で外出できずにたまったストレスを香りで癒やしていただければ」と話す。
問い合わせは石黒香舗=電話075(221)1781。