漆塗り仏具、艶よみがえる 福生
産業2022年2月25日 10時22分

足袋・寺院仏具など寺社向け用品の通販会社・福生(堺市西区)は、漆芸の高度な技法・呂色を使った「漆よみがえり技法」により寺院仏具を修復し、好評を得ている。同社の仏具職人が磨きと生漆の摺りこみを繰り返し、仏具の艶をよみがえらせる。
修復に当たっては、京都の一流職人が当て傷や塗り・木地の剥落・破損を補修後、呂色で丁寧に仕上げる。
この技法は須弥壇、前机、大壇など漆塗りの仏具を塗り直すよりも安価に施工可能で、黒色・朱色・溜色などあらゆる色に対応している。
辻本武玄社長は「今まであまり知られていない技法です。傷があり、ぼやけて白濁した塗り面が艶々によみがえります。修復・洗いと遜色ない仕上がりではるかに安価なため、施工いただいた各寺院から驚きの声を頂いています」と話す。
問い合わせは同社=フリーダイヤル(0120)290068。