チェックマーク式で簡単終活 はっぴぃandプロジェクト

終活サポートを手掛ける「はっぴぃandプロジェクト」(大阪市中央区)は、チェックマーク式でエンディングをどのように迎えたいかを簡単、確実に伝えることができる終活キット「お寺版・ゆいごん白書○R」を発行した。寺院での活用を念頭に考案され、寺院での終活サポートに活用してほしいという。
A3シート2枚からなるチェックシートには延命治療・葬儀・仏壇・埋葬法・死後事務・遺言・デジタル遺品の扱いなどに関する70の質問が記載され、チェックマークを付けて意向を伝える。1時間ほどで完成でき、複写式で最大3人まで預けられる。
キットにはチェックシートのほか、災害・認知症などで行方不明となった場合に備えて身体的特徴などを書き記し本人確認の資料とする「安否確認シート」、救急搬送に備えた「緊急伝言シート」、寺院・仏事の概要を解説したテキスト「お寺のこと知っとこノート」などを同封する=写真。仏事の意義、菩提寺・檀那寺とのつながりを再認識させる内容となっている。定価3520円。
記入・完成は住職らのサポートを想定している。同社では認定講師制度を設け、寺院で専用テキストを使って勉強会が催せるよう指導法や最新情報などを提供する。
考案者の辻瑞惠社長は20年ほど前から終活サポートに取り組み、同社は4年ほど前に一般向けに「ゆいごん白書○R」を発行。寺院でも勉強会を開き、かねて寺版刊行の要望を受けていた。寺族出身でもあり「終活を機に人生や家族関係を見つめ直し、円満な人生を送ってほしい。キットを活用した終活講座を通じて寺院の活性化に役立ててほしい」と話す。
問い合わせは同社=電話06(7777)1456。