書棚に「香り文庫」を 山田松香木店
産業2022年4月15日 10時18分

江戸中期創業の山田松香木店(京都市上京区)は、文庫本仕様のケースに香原料や線香、香りの知識を詰め込んだ「香り文庫」を販売している。
ケースは本のように開くことができ、右側に香原料の産地や効能などを記載し、左側に透明なケースに入れた香原料と部屋炷き用のスリム線香を詰め合わせた=写真㊨。書棚に置いても違和感がない仕上りだ。
香原料は龍涎香、丁字、桂皮、藿香、安息香、乳香の6種で、線香は香原料の香りの特徴が引き立つよう調合している。線香だけでなく香原料にもスポットを当てた香木専門店ならではの商品だ。
定価は龍涎香のみ3300円、ほかは1650円。「6冊」BOXセット=写真㊧=は1万1550円。
同社は新たな取り組みとして、5月10日から高級線香のパッケージを一新する。進物用詰め合わせや線香巻紙も含めて、統一性あるデザインでブランディングを図る。線香の香りや他の仕様は従前通り。
問い合わせは同社=電話075(441)4694。