オンライン法要の中継機器導入をサポート インセクト・マイクロエージェンシー
新型コロナウイルスの影響で、法要の様子をライブ中継する「オンライン法要」が定着してきた。最近は感染対策だけでなく、高齢や障がいのため本堂に参拝できない人にも法要を見せられるよう設備を導入するケースが増えている。
各地の寺院でインターネット環境の整備が重要になる中、インセクト・マイクロエージェンシー(東京都千代田区)は、すぐにオンライン法要を始めるための「法要中継セット」を展開している。ビデオカメラやディスプレーなど中継に必要な機材の導入や、寺院のIT化への助言を行う。
デジタル機器の使用に慣れていなくても、専門のスタッフが立ち上げを行うため安心。同社に導入を依頼した浄土真宗本願寺派上正寺(神奈川県茅ケ崎市)では、法要の様子を別室で中継できるようになり=写真、本堂での密集を避けられるようになった。「車いすや高齢のため諦めていた方も法要に参加できるようになった」と好評だ。
同セットはビデオカメラ、パソコン、60型4Kディスプレー、中継ケーブル、ソフトの設定を含めて参考価格50万円からで、建物の規模や用途に合わせて相談できる。
同社は、主に多機能型デジタルサイネージ(電子案内板)を開発し、店舗や観光施設などで展開する。寺院向けに「法話の資料表示システム」も提供しており、寺院のIT化への喫緊のニーズに応えている。問い合わせは同社=電話03(6380)8779。