ECサイト「継仏具」開設 京都府仏具協同組合青年会

京都府仏具協同組合青年会は創立60周年を記念して、独自運営のポータルサイト「継仏具」を開設した。会員が中心となって、インターネット上で京仏具の技術を活用して制作した創作仏具や高品質な工芸品を販売し、技術力のPRや販路拡大につなげる。
同会は、京都府仏具協同組合(事務局・京都市下京区)に加盟する小売・卸店の若手経営者でつくる「商部青年会」と製造に携わる若手職人らでつくる「工部青年会」が共同事業を営む際、運営主体として組織される。商部および工部の両青年会の創立は共に1960年で、創立60周年の記念事業としてサイトを開設。コロナ禍の影響で予定より1年遅れの今年3月に開いた。
アップされた作品は像容・意匠に趣向を凝らした仏像・仏具のほか、「梵字チャーム」「茶托セット」「お猪口・ぐいのみ」といったアクセサリーやインテリア、テーブルウェアなどで手製の一品もの。
将来的には動画による製造技法の掲載なども考え、青年会のOBらを巻き込んだプラットフォーム的存在となることを期待している。
サイト開設を含む記念プロジェクトの実行委員長を務めた大西晋平・大西法衣佛具店社長は「仏具と共に日常生活に落とし込める作品を提供していく。セレクトショップといった感覚で40代以下の方にも関心を持っていただくよう品ぞろえにこだわりたい。掲載点数は十分ではなく、成長型のサイトと言える。私どもの技術をご覧いただき多くの方々とつながっていきたい」と抱負を語る。
写真は案内チラシ。アドレス 継仏具 KYOTO