永代供養墓建設の初期費用を大幅に抑え エータイ

真言宗智山派金剛院(東京都大田区)はこのほど、新規の永代供養墓と樹木葬墓地を建立した。永代供養墓の開発を手掛けるエータイ(同千代田区)が建立を担当し、利便性の高いJR蒲田駅から徒歩圏内に約400区画の墓地を用意。周辺住民へのアプローチを目指す。
単身者向けの合祀墓や個別墓、永代供養付きの樹木葬などのプランを用意し、多様なニーズに応える。墓地の区域には薄紅色の敷石を敷き詰め、明るく開放感のある雰囲気が味わえる=写真。
エータイは永代供養墓の新規開発に際し、墓地の建設費を全額負担する。初期費用が大幅に抑えられ、好立地にありながら開発を諦めている寺院でも建立の可能性がある。担当者は「当社の理念にご理解いただき、一緒にやっていこうと思ってくださるお寺様とお仕事ができたら」と話す。
提携する寺院の魅力をPRする企画も展開している。5月には真言宗豊山派放光寺(埼玉県鴻巣市)の秘仏「安達盛長坐像」の御開帳に際し、参拝者に境内を案内する記念イベントを開催。放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に盛長が登場したこともあり、多くの人が訪れた。
担当者は「永代供養墓やイベントの開催を通して、お寺がお持ちのポテンシャルを生かしていきたい」と話している。