香華抄 板橋興宗・曹洞宗元管長
2020年12月24日 16時44分
「坐禅の虫」と自称し、一日も坐禅を欠かすことはなかった。優しい人柄で僧俗に愛され、行く先々は多くの修行僧が集まる叢林となった。
金沢市の大乘寺専門僧堂の堂長時代、同寺に安居した僧侶は「『大衆一如』を最も大事にされた方だった」と述懐する。大衆とは修行僧のことで、禅師自らが修行僧と共に修行した。全国を講演で飛び回ったが、宿泊はなるべく避け、寺に戻って大衆と一緒に朝晩の坐禅を行った。(詳細は2020年12月18日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)