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【寄稿】COP26共同提言に参加して 気候変動の深刻さ共有 2月から事前協議重ねる ― 曹洞宗ヨーロッパ国際布教総監 峯岸正典

2021年10月26日 09時53分
意見を述べる峯岸氏(正面中央)。左端はフランシスコ教皇=撮影・片岡継宗氏 意見を述べる峯岸氏(正面中央)。左端はフランシスコ教皇=撮影・片岡継宗氏

去る10月4日、バチカンの「祝福の間」という荘厳かつ広大な部屋において、フランチェスコ・ローマ教皇から、国連のCOP26議長のアロック・シャルマ氏とイタリアの外務大臣ルイジ・デ・マイオ氏に、「信仰と科学、COP26に向けて」という科学者と宗教者の共同提言が手渡された(15日付3面参照=編集部注)。

当日の資料によると、この集いには、宗教の代表者34人、科学者7人、関係部局代表23人、その他の参与者32人の計96人が参加した。

今年の10月31日から11月12日までの間、英国のグラスゴーで開かれる第26回の「国連気候変動枠組み条約締約国会議(略称COP)」に向けての催しである。COPというのは「Conference of the Parties」の略称で、「国際条約を結んだ国々が参加する会議」ということになる。

筆者のところに参加の打診があったのは、今年の1月末の頃であった。世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会の杉谷義純先生(天台宗)の宗派を超えたご推薦によるようで、名誉なことと感じるのと同時に、果たして自分に対応できるのかという疑問もあった。しかし、2月4日にズームによる第1回の会合が始まる直前でもあり、あえてお受けした次第である。

平均して月に1回以上オンラインでの会合が続き、「科学的な知見と宗教的な智慧に基づいて」「私たちの共通の家(地球)を大切にしていこう」という最終提言が纏まるまで前後約10カ月以上にわたる努力の積み重ねがあった。

例えば、英国カンタベリー大司教のジャスティン・ウエルビー師をはじめとする聖職者による提言、気候変動の予測で高名なポツダム気候影響研究所の設立者で名誉所長のハンス・J・シェルンフーバー教授のような科学者による警告、また南太平洋からは温暖化の影響で海面が上昇し、庭が海水で浸されているという現況等が報告されるにつれて、あらためて事態の深刻さが浮かび上がってきた。参加者全員の意見表明が6月10日に終了し、総括の後に修正意見が求められ、また修正し、といったことが3回繰り返された。

4日のバチカンの会合でも意見を述べる時間が与えられ、筆者は以下のように述べた。

「仏教徒として、《すべてのものが関係しあっている》ということを強く意識しており、日々の生活において具体的な努力ができるならば、世界は変わりうる。禅とカトリックの修行僧の交流にかかわってきて、両者の僧院において、ものを極めて大切にする態度を知っているので、伝統的な簡素な生活とそのリサイクルの方法にもっと光が当てられることが必要だと思う。

気候危機を超えていくことへの努力が最も大切なことの一つであり、そのことを通じて、人生の豊かさと、ものの豊かさが同じではないということに誰もが気がつくように願っている。ものの豊かさから精神の豊かさへと優先順位が変わっていき、その精神(スピリチュアリティー)から、ありとあらゆるものとの共生可能な、より広い世界共通の視野が開かれることが望まれる」

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