PR
購読試読
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
第18回「涙骨賞」を募集
PR
第18回「涙骨賞」を募集 翠雲堂

寂聴氏逝く 得度から半世紀 活動幅広く、慕われる

2021年11月17日 10時40分
中外日報創刊115周年の鼎談から 中外日報創刊115周年の鼎談から

瀬戸内寂聴さん(岩手県二戸市・天台宗天台寺名誉住職、作家) 9日死去、99歳。庵主として住していた寂庵(京都市右京区嵯峨鳥居本)のホームページによると、10月から体調不良で入院していた。葬儀は近親者のみで行われた。

1922年、職人かたぎの指物師の次女として徳島市で生まれる。結婚、不倫を経験、離婚後は小説家を志し、63年に『夏の終り』で女流文学賞を受賞する。

73年、51歳で岩手県平泉町の天台宗中尊寺で得度。戒師は今春聴(東光)・同寺貫主だった。京都・嵯峨野に寂庵を開き、87年に天台寺住職に就任。2007年には延暦寺一山禅光坊住職になった。権大僧正。

作家としてはその後、一遍上人を描いた『花に問え』(谷崎潤一郎賞)をはじめとする作品で数々の賞を受賞。06年には文化勲章を受けている。憲法9条京都の会の代表世話人を務め、脱原発の市民運動に参加。最晩年まで寂庵などで法話会を開き、人々の悩みに寄り添った。

本社第2代社長の今東光氏を師僧とした縁もあり、瀬戸内寂聴氏にはしばしば紙面に登場していただいた。出家の時には「流行女流作家の得度」と題して社説(1973年11月25日)でも取り上げている。

そこでは「例の三島由紀夫氏の割腹自殺以来の大きな衝撃を与えているようだ」としつつ、宝塚出身の新派女優で鎌倉・長勝寺に入った小笠原英法尼と違い、「遁世ではない。いわば非僧・非俗の新生活に入る」と寂聴氏の出家を評している。

93年の元旦号のインタビューで寂聴氏は白寿となる山田恵諦・天台座主やノーベル平和賞を受賞したミャンマーのアウン・サン・スー・チー氏について語り、「得度20年」の春を迎える自身については「元気なのが病気と、皆さん笑っています」と話した。

2012年の中外日報創刊115周年の際は、梅原猛氏、山折哲雄氏と共に記念イベントの鼎談に参加。東日本大震災に言及し、「余生は戦争が二度と起こらないように、そして原発を作らないように、なくすようにと願い、わずかな命を捧げていきたいと覚悟しています」と語っていた。

表白を言上する導師の仲田座主

弘法大師に報恩の誠捧げる 醍醐寺、仲田座主が導師 諡号下賜1100年慶讃法要12月6日

弘法大師諡号下賜1100年を慶讃する真言宗醍醐派総本山醍醐寺(京都市伏見区)の法要が11月27日、仲田順和座主の導師により金堂で営まれた。仲田座主は表白で「恩徳甚だ広大な…

LGBTQについて意見を交わすパネリスト

全ての存在を尊ぶ社会に LGBTQテーマ、僧侶ら話し合う 日蓮宗現宗研が教化学研究発表大会12月6日

日蓮宗現代宗教研究所(現宗研)は11月26日、オンラインで第22回教化学研究発表大会を開催した。4人の僧侶が個人発表したほか、「LGBTQについて理解を深める為に」をテー…

第1回高野山会議開く

第1回高野山会議開く12月6日更新

宗教、科学、芸術、デザインの専門家らが対話し、人間と自然が調和する未来を描くことを目的に、東京大先端科学技術研究センターが「第1回高野山会議」を11月26~28日に高野山…

情報のTsunami 救済は全人的知に基づく

社説12月3日

WCRP50年 新たな10年へ行動目標

社説12月1日

見えざるものの力 死者との関係を取り戻す

社説11月26日
このエントリーをはてなブックマークに追加