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翠雲堂

【香華抄】小野塚幾澄・真言宗豊山派元管長

2021年12月22日 16時14分
総本山長谷寺での晋山式に臨む小野塚氏(2008年11月) 総本山長谷寺での晋山式に臨む小野塚氏(2008年11月)

豊山派の管長は「誰からも信頼を集める人でなければ決してなれない」といわれる。密教学芸賞を受賞した真言教学の権威で、日中間の宗教者交流にも力を入れた。凛としたたたずまいからクールな印象を受けるが、常に周囲に目を配る慈愛あふれる人だった。

父・潤澄氏は宗務総長を務めた実務家で、自身も教務部長や宗機顧問などを歴任した。一方、研究者として大正大で長年教壇に立ち、今でも多くの教え子が宗派の要職を務めている。

規律を重んじ、自分に厳しかった。金乗院の住職を継いだ川田興聖氏は「僧侶とはかくあるべし、ということを教えてもらった」と振り返る。共に日本密教学会の立ち上げに参画した松長有慶・元金剛峯寺座主はかつて「貴公子然とした風貌とは裏腹に、周囲を圧倒するような迫力を持っていた」と評した。

精力的に論文を執筆し、成果をまとめた『空海教学における背景思想の研究』は、今なお事相の研究者に大きな影響を与えている。大正大時代に指導を受け、中国への研究旅行に同行した平井宥慶・常泉院住職は「着実に論文を積み重ねていく姿勢はお手本だった。慈しみ深い人で、何げなく語り掛けてくれた言葉の全てが勉強になった」と振り返る。

家族や宗派への思い入れも人一倍だった。宗内を取り巻く状況が厳しさを増すことを予期し、晩年には総本山長谷寺や、宗会議長を務める川田住職の今後を案じていた。

川田住職は「優しく家族思いだった。義父の人徳が築いてくれた人々との交流を守っていけたら」と話す。(石邊次郎)

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