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翠雲堂

【香華抄】福山諦法・元曹洞宗管長

2021年12月23日 09時58分
退董式後、お別れする福山氏 退董式後、お別れする福山氏

慈愛を秘めた禅師だった。「秘めた」というのは、禅僧としての境涯を全身で発露するといった機鋒峻烈のイメージとは違って、という意味でのことだ。親しく接すれば訥々とした語り口からにじみ出るような温かさが伝わった。

晋山式は2008年4月4~5日、宮崎奕保・前貫首の本葬と併せ慶弔会として挙行された。法堂の須弥壇上から雲衲と問答を展開した時、760年前から変わらぬ修行の姿こそが尊いと示し、一修行僧として共に精進する覚悟を吐露した。

自らを語ることは少なかったが、永平寺不老閣に着座後のインタビューで、生きる意味を求めて苦悩した若き日を振り返った言葉がある。「人生とは何ぞや、自分は何者だと考えだすと、苦しくて苦しくて」――それで絵画や映画に逃避した時期があったという。

戦争末期に小僧となり、愛知県豊川市の妙厳寺専門僧堂で僧としての修行に入った。高校生の時、若い教師が「君らは生きて毎日生活しているが、必然性があるのか」と口にした。たまたま夫婦の副産物として生きているのではないかとの一言に衝撃を受け、苦悶の日々を過ごした。「生まれて生かされているんだと気がつくまでに相当時間がかかりました」と語っている。だから、心は悩める者の側にあった。

生涯を支えた言葉の一つが、澤木興道老師の「心念不空過――心に念じて空しく過ごさず」。もう一つは「流汗悟道――汗を流して道を悟る」。「真実をつかむには汗を流せということです」と解説した。苦悩が真実へ導き、慈愛の心を育てたということだ。(形山俊彦)

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