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翠雲堂

【香華抄】森川宏映・第257世天台座主

2021年12月25日 10時13分
故中村哲医師の長女・秋子氏㊨と森川氏(2020年12月の天台特別振興賞親授式で) 故中村哲医師の長女・秋子氏㊨と森川氏(2020年12月の天台特別振興賞親授式で)

2016年9月にバチカンでローマ教皇フランシスコと会見した際、元首クラスしか入ることができないとされる教皇の書斎に招かれた。通訳を除くと1対1会談という厚遇ぶりに、同行した杉谷義純・妙法院門跡門主(79)は「教皇も森川座主も科学者。お互いに科学者が宗教者になったという話題で盛り上がったのでは」と推察する。

世界平和を進めるのが天台座主の使命と考え、比叡山宗教サミットでは毎夏、各宗教代表者と共に祈りを捧げてきた。

山林保護を志して京都大農学部へ進み、青年僧時代は「伝教大師の衣」と呼ばれる比叡山で森を育てる仕事に従事した。16年3月の座主就任会見では「環境破壊の問題を解決するのは天台本覚思想であり、草木国土悉皆成仏、お互いの持つ仏性を尊重し、人間と自然とが共生して生きる考え方だ」と強調した。

昨年まで6年間、延暦寺執行として仕えた小堀光實・三千院門跡門主(68)は「車中ご一緒する機会があると『あそこの木は色が悪いなあ』などと話し、比叡山の自然を非常に気にされていた」と振り返る。

森を育てた後は延暦寺学園比叡山中高校長として人を育てた。熱のこもった話しぶりに影響を受けた生徒は多いという。

宗祖伝教大師は比叡山を「おのずから住めば持戒のこの山は、まことなるかな依身より依所」と詠んだ。修行には修行にふさわしい環境が重要であることと述べたものだ。杉谷門主は「修行の山を整え、人を育て、最後まで使命感に燃えていた。まさに伝教大師の精神に生きた生涯だった」と悼んだ。(須藤久貴)

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