本願寺派新しい「領解文」問題 宗正協、見解を文書で公表 宗内へ再確認、幅広く促す
浄土真宗本願寺派の新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)を巡る問題に取り組む「宗門を正常化する推進協議会」(宗正協)は17日、「これまでお聴聞してきた親鸞聖人のみ教えとは違うのでは? 新しい『領解文』(浄土真宗のみ教え)の根本問題」と題した文書をインターネット上で公表した。
宗正協は「勧学・司教有志の会」「新しい領解文を考える会」、宗会議員会派の一信会と顕心会、門徒宗会議員有志の5者で7月1日に結成された。今回の文書は結成後、初めて宗正協の考え方を対外的に示すものとなる。
文書では新しい「領解文」の内容のうち、特に「私の煩悩と仏のさとりは 本来一つゆえ 『そのまま救う』が 弥陀のよび声」の一節を取り上げ、「そもそも、『私の煩悩と仏のさとりは 本来一つ』であるならば、救うも救われるもないのであり、如来さまがご本願を起こされる理由もなくなってしまいます」などと問題性を解説。
また新しい「領解文」に関する消息発布の責任は門主ではなく、「申達した総局」と「ご法義をさしおいて、誤った忖度によってご消息文案に『同意』した勧学寮」にある、と指摘するなどしている。(詳細は2024年8月21日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)