ロシア系教会の活動禁止 ウクライナ最高議会可決 「宗教の自由」で抵抗も
2024年8月23日 11時57分
ウクライナの最高議会は20日、モスクワ総主教庁系ウクライナ正教会(UOC-MP)の活動を事実上禁止する法案を可決した。可決されたのは「ウクライナにおける宗教団体の活動に関するウクライナの特定の法律の改正に関する法律案」(以下、法案第8371)。賛成265、反対29の圧倒的多数で第2読会を20日に通過した。
最高議会のプレスリリースによれば、ロシア正教会はロシアのプロパガンダの道具になっており、ロシア系の宗教団体の活動を禁止しその影響力を排除する同法によって、「ウクライナは自国の防衛に向けて新たな一歩を踏み出す」としている。
ロシア正教会と提携する宗教団体の活動は認められない。「ロシアの平和」というイデオロギーを宣伝すること、特にそのために宗教団体を利用することは禁止され、そのような団体は法律で定められた手続きによって裁判所を通じて活動が禁じられることになる。(詳細は2024年8月23日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)