【能登地震現地ルポ】被災9カ月進まぬ復興 伽藍の公費解体、檀信徒の離散 寺社特有の課題直面 千光寺「寺のことは二の次」 吉祥寺「合併何度も考えた」
2024年9月19日 11時44分
上:公費解体を決めた曹洞宗千光寺(珠洲市)
下:大きな被害を受けた臨済宗国泰寺派吉祥寺(珠洲市)
能登半島地震の発生から9カ月が経過した。被災地では道路状況が徐々に改善され、仮設住宅の建設も進んでいる。一方、特に被害が大きかった石川県の奥能登エリアは、ライフラインの復旧や建物の公費解体が遅れ、住民は不自由な避難生活を強いられたままだ。被害のあった寺社では建物の復旧、解体が進まず、檀信徒が集まる機会も持てない状況が続き、復興の見通しが立たない。(詳細は2024年9月20日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)
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