本願寺派定期宗会閉会 新しい「領解文」普及策取り止めへ 池田総長辞任、後任に園城氏
2025年3月7日 16時17分
浄土真宗本願寺派の第325回定期宗会は7日、「新しい『領解文』(浄土真宗のみ教え)に関する施策を取り止め、宗門の信頼回復に努める」との方針を盛り込んだ2025年度の「宗務の基本方針」案や各種予算案など全議案を賛成多数で可決して閉会した。
議案可決後の6日、池田行信総長は「人心一新し、一刻も早い信頼を図るべく辞職を決意した」として辞意を表明。後任を選ぶ総長選挙で大谷光淳門主は元総長で宗会議長の園城義孝氏(81)=宗会議員7期、長崎県南島原市・常光寺前住職=と、前総長の荻野昭裕氏(69)=宗会議員5期、和歌山県海南市・淨國寺住職=の2人を候補者に指名した。
7日の投票は出席議員75人中、園城氏59票、荻野氏16票の結果となり、園城氏が当選した。
園城氏は総長選挙後の取材に「新しい『領解文』の唱和の推進はやめなくてはならない」と明言した。(詳細は2025年3月12日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)