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風の電話

〈コラム〉風鐸2020年2月25日 09時17分

東日本大震災で多くの犠牲者が出た岩手県大槌町にある「風の電話」。回線はつながっていないが亡くなった人と話をするためにと地元の佐々木格さんが設け、被災遺族だけでなく家族や近親者を失って各地から訪れた人が3万人を超える。4度目に訪ねた日は白いボックスのある庭園が冬景色だった◆公開中の映画「風の電話」は、いのちと悲嘆への寄り添いがテーマ。津波で家族全員を亡くした女子高生ハルが避難先の広島・呉から故郷の大槌まで一人旅をする。途中で行きずりのいろんな人たちに助けられ、支えられる◆車に同乗し、家に招かれて食事を共にしながら、人生についてぽつりぽつりと言葉を交わす。声高ではないが、「お前が死んだら亡くなった家族を思い出す人が誰もいなくなるじゃないか」との福島の男性の言葉がハルの胸に突き刺さる◆映画は津波被災だけでなく、原発事故被害から豪雨災害、自死、原爆禍の記憶などがドキュメンタリーのように表現され、現代社会が様々な苦難に満ち、悲しみを抱える人々がいることを淡々と物語る◆生きる希望を見失い無言で無表情だったのが、旅で多くの人に触れて徐々に心を開いていくハル。たどり着いた電話に思いのたけを吐き出すラストは、悲しみとともに生きていくことの重みが伝わる。死者と生者をつなぎ、いのちの意義を伝えるのは宗教者の役目でもある。(北村敏泰)

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