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来るか「沈黙の春」

〈コラム〉風鐸2020年4月14日 13時48分

米国の女性生物学者レイチェル・カーソン(1907~64)が62年に出版した『沈黙の春』は農薬や殺虫剤に含まれる化学物質の危険性を指摘、「鳥の鳴き声がしない春になる」と生態系への悪影響を警告した。ベストセラーとなって米政府を動かし、DDT使用禁止など環境保護運動の先駆けとなった◆散布された殺虫剤は昆虫を駆除する一方、土壌に残留し、水や植物を汚染。食べた動物の体内で化学物質は濃縮され、生殖機能にダメージを与える。結果的に動物が減るばかりか人間の健康をも損なうというのだ◆昆虫少年だった人には気になる外国の研究が昨年報告された。全昆虫種の40%が減少傾向にあり、3分の1が絶滅の危機にあるという。このままでは100年後には地球上から昆虫がいなくなるとか◆そういえば、ハエやカが減った気がする。あの嫌な羽音を聞かず、蚊取り線香の出番は昨夏なかった。チョウやトンボ、バッタも昔ほど見掛けない。研究者は減少の原因として気候変動や森林破壊、都市化、そして農薬を挙げている◆昆虫は生態系の底辺を支える重要な生物種だ。鳥類や小動物の餌であり、植物の受粉に欠かせない。ミツバチの大量死は農業に大打撃となった。昆虫がいなくなれば人類も生存できない。気付かないうちに静かに忍び寄る大絶滅。鳥が鳴かない「沈黙の春」が近い将来来るのだろうか。(士竪俊一郎)

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