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カミュの問い

〈コラム〉風鐸2020年5月19日 15時02分

細菌やウイルスとの闘いは、約20万年前にホモサピエンスが誕生した時に始まったといわれる。その歴史は天然痘やペスト、スペイン風邪、SARS、MERS、新型インフルエンザときて、現在は新型コロナウイルスだ◆天然痘が日本で最初に流行したのは奈良時代。中国大陸との交流が発端とされ、感染は大宰府から平城京まで及んで大量の死者をもたらし、政治的・社会的な大混乱に陥った。そうした時代背景の中で聖武天皇は巨大な盧舎那仏を建立した◆ワクチンの開発で事態は終息に向かうと考えられる。しかし感染症学者は、新型コロナは人類が繰り返してきた歴史の一こまだと言っており、闘いに終わりはない。ウイルスとの緊張関係がずっと続くのであれば、私たちの生活や社会の在り方は大きく変わらざるを得ない◆フランスの作家・カミュは『ペスト』の中で、極限状況に生きる人間に神への信仰は可能かを問うている。ウイルスによって完全に自由を奪われた人間は、それでも全能の神に委ねることができるのか――◆主人公の医師は「そういう種類の神を信じているのではない。(人は)あるがままの被造世界と戦うことによって、真理への路上にあると信じているのだ」と語る。地上世界で希望を求めて闘うところに「心の平和」があるというのだ。人はその試練に、どこまで耐えられるだろうか。(形山俊彦)

マスク禍

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コロナ禍が長く続き、お寺の法要でもマスク着用が普通になってきた。読経する僧侶も参列する信者も、梅雨で湿度の高い中、互いを思いやって息苦しさを我慢している。町を歩いていても…

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