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ある数学者の言葉

〈コラム〉風鐸2020年6月5日 09時22分

現代数学の超難問「ABC予想」の証明で話題を呼んだ望月新一・京都大数理解析研究所教授はメディア取材を一切受けないという。世間から見れば「変わり者」だが、数学者にはこうした個性的な人間が少なくない◆1970年代の京都大教養部に二人の名物教師がいた。森毅教授と小針哯宏助教授だ。森氏が「ええかげんでええねん」と軽妙な語り口で教育や時事問題を論じ、テレビ等で活躍したのに比べ、小針氏は大学受験ラジオ講座の講師で一般の知名度は低かったが、学生の人気は絶大だった◆大学では確率・統計論を講じたが講義は大概30分遅れて始まり、30分早く終わった。しばしば休講し、授業登録すれば単位が取れるといわれた。時は大学紛争のさなか、当局の管理強化を批判し、学生運動に共感を示す造反教員でもあった◆「数学ができる人は頭がいい」とは偏見だと強く反発。「数学は面白く学べるはず」と教科書執筆に取り掛かるが、71年に不慮の事故で死去、39歳だった。遺稿は森氏やフィールズ賞受賞の広中平祐氏ら友人の手で刊行された◆その『確率・統計入門』で小針氏が繰り返し強調した一節がある。「《真理》などは言葉にしか存在しない。何を仮定すれば何が結論されるか、その論理の連鎖が数学であって、どの仮定が真理への道かなどという詮索は不毛な論議にすぎない」。今年は五十回忌になる。(士竪俊一郎)

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