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宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
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宗教文化講座中止のお知らせ 墨跡つき仏像カレンダー2020

「仕方ない」?

〈コラム〉風鐸2020年6月9日 09時53分

新型コロナの感染拡大の中、「自粛」と芸術表現活動との関係が問題になっている。ある劇作家は予定した演劇公演について、表現することの意義と感染防止の重要性について関係者で議論した経過を予約者にネットで公開説明した。結論は「延期」でも、世間の流れに思考停止の「右へ倣え」ではなく自主性を持って立場を明らかにする姿勢が評価された◆「長いものに巻かれる」は今般の問題にとどまらない。戦時中、九州大医学部で米軍兵捕虜が生きたまま解剖された「生体実験事件」で、当時の医局員の関与と抵抗を描いた書籍がある◆「戦時の医学発展のため。どうせ処刑される敵兵」という同調圧力の中で葛藤する若い医師らの姿は遠藤周作の『海と毒薬』でも知られ、極限状態での人間の振る舞いが問われた◆心ならずも実験に参加させられた医局員は東京裁判で戦犯とされ、後に出所して自らの罪と責任に向き合う。「どんな事情があろうと仕方がなかったなどというてはいかんのです」。ナチスドイツ時代の抵抗運動を研究する大学講師は、この述懐を紹介した◆ウイルス災禍を「戦争状態」と言う向きもあるが、先の大戦ではドイツも日本も国民が雪崩を打って戦争遂行に進んだ。それは決して積極的協力ばかりではなく「国を守るために仕方ない」から始まった。コロナ禍で人間社会の在り方自体が問われている。(北村敏泰)

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