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墨跡つき仏像カレンダー2021
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墨跡つき仏像カレンダー2021 第17回「涙骨賞」を募集

「中枢」と「洗脳」

〈コラム〉風鐸2020年7月28日 14時13分

米映画の典型を見た。社会の中枢を握った邪悪な者が支配のため情報操作などでひそかに市民を“洗脳”する。彼らはあるいは吸血鬼あるいはゾンビに改造され“善良な市民”を害する。「アイ・ロボット」(2004年)ではAIが、「ゼイリブ」(1988年)では異星人が支配者だ◆大多数の人々は陰謀のからくりを知らない。大方の作品では、唯一それに気付いた一匹狼的“ヒーロー”が改造人間を容赦なく殺し、最後に「中枢」に攻め込んで洗脳のための電波を流す設備をドカーンと爆破すると、人々は元に戻り「メデタシメデタシ」という単純な筋だ◆「中枢」が保存されたヒトラーの脳という荒唐無稽な映画もあるが、このパターンは東西冷戦が始まりハリウッドに「赤狩り」が吹き荒れた50年代に端を発する。宇宙人に擬した共産主義者が自らに似せて市民を変えていくという噴飯ものの作品は有名だ◆カルト論議でも問題になるが、理性ある人格に“洗脳”などという発想を持ち出すような貧しい人間観が受けるほど観客は単純なのか。あるいは常に「敵の陰謀」を想定して攻撃しないと安心できない米国の病弊か◆いや、中東で「悪の枢軸」と目した国に軍事侵入し、人種差別批判に開き直る彼の国の現実や、暗い過去の時代を懐かしむような風潮がまん延するどこかの国を見れば、ホラー映画以上の恐ろしさを感じる。(北村敏泰)

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