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記憶の解凍

〈コラム〉風鐸2020年8月17日 10時43分

オレンジ色をした原爆のきのこ雲の写真を初めて見た。約20キロ離れた呉海軍工廠で撮影された1枚の白黒写真を東京大学生の庭田杏珠さんと同大大学院の渡邉英徳教授が「記憶の解凍」プロジェクトとしてカラー化し、現代によみがえらせた◆記憶の解凍は、戦前から戦後にかけて撮影された写真をAIと、関係者の証言や資料を基に人の力でカラー化し、戦争体験を未来につなげる取り組みだ。無機質で「凍り付いた」印象の白黒の写真に色が着くことで、遠い昔の戦争が現代の日常と地続きになる。作業を通し人々の当時の記憶や感情が呼び起こされることも多いという◆プロジェクトの成果をまとめた『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』がこのほど刊行された。戦前の人々の日常、開戦から沖縄戦、各地の空襲、原爆投下、戦後の復興までカラー化した約350枚を時を追って収め、反響を呼んでいる◆戦前の広島本通商店街のにぎやかな花まつり行列や同書の表紙を飾る写真は浄土真宗本願寺派浄寶寺前住職の諏訪了我氏が提供した。12歳の時、原爆で家族全員を失った同氏は、昨年亡くなるまで平和への願いを語り続けてきた◆同氏の遺志を継ぎ、広島市の「被爆体験伝承者」として活動する現住職・義円氏の胸中を本紙7月31日号が伝えている。写真や活字、肉声を通し「あの日」に思いを致す原爆忌にしたい。(飯川道弘)

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