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宗教の「正邪」

〈コラム〉風鐸2020年8月24日 15時15分

「善い宗教、悪い宗教」は日常的話題にはなるが、公の場で信教の自由に関わる議論は良識を要求される◆以前、宗教について見識があるべき立場のジャーナリストと飲んでいて、この人が実に素朴に宗教の正邪を論じるのに一驚した。個人的な善悪判断はともかく、氏が所属した大新聞ではさすがにそんなストレートな議論は載せないだろう。しかし、この記者氏が後に上梓した宗教教育論を読むと、酒場論議の価値観が反映していた◆厳密な定義が共有されていない言葉に「カルト」がある。この語は本来の価値中立的な意味から変化してきた。現代日本では「社会的に問題がある。入ったら抜けられない」など価値判断を含む。本紙ではカルトが一定の価値観に基づく貶下のレッテルとして濫用されるのを懸念し、使用するときはカギ括弧を付けたが、最近はなしで用いるのが普通になった。時代の変化か◆戦前までは「淫祠邪教」という言葉があり、「類似宗教、新興宗教」と一括りにされた。一般に新宗教とされる教団を指して、今も新興宗教という人がいる。過去の差別的用法を考えれば避けるべきだと思う◆中国では公認宗教以外は規制対象で、しばしば「邪教」として弾圧される。彼の国では宗教の正邪善悪の「基準」は共産党・国家が決める。日本では「公益」か? しかし、善悪と公益を直結する発想は危うさが伴う。(津村恵史)

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