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宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
第16回涙骨賞〈選考委員選評〉
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功七分、過三分

〈コラム〉風鐸2020年9月15日 09時14分

44年前の9月9日、中国共産党の最高指導者・毛沢東が82歳で死去した。日中戦争、国共内戦を戦い、中華人民共和国を建国。国家主席となり、社会主義化、中ソ対立、文化大革命、米中和解……と、20世紀に大きな足跡を残した人物の死は世界に衝撃を与えた◆政治家、軍事戦略家であり、『実践論』『矛盾論』などを著した思想家、詩人としても知られるが、なにより幾多の権力闘争を権謀術数で生き残り、現代中国の骨格を形作った革命家としての力量に圧倒される。「毛沢東思想」は当時、世界の若者らに影響を及ぼした◆一方、個人崇拝による専制独裁と度重なる粛清、大躍進失敗の飢餓、文化大革命など急進的政策のため夥しい人命が失われたことも事実。光と影が極端な指導者の歴史的評価について中国共産党は没後の「歴史決議」で「功績第一、誤り第二」と総括した◆後継指導者の鄧小平は毛の評価を「功七分、過三分」と定式化したが、中国人作家のドキュメント『廬山会議』には毛自身が「私は長所七割、欠点が三割程度なら満足だ」と護衛に語った、とある。さすがの鄧小平も忖度したのだろうか◆安倍晋三首相は辞任表明の記者会見で自身のレガシー(政治的遺産)を問われ、「国民、歴史が判断するだろう」と述べた。歴代最長内閣となった安倍政権を後世の人々は「功何分」と評価するのか興味深い。(士竪俊一郎)

環境への「利他」

9月24日

「がり勉」の「がり」は仏教用語の「我利」に由来するという。自分だけの利益を追求する意味で「我利我利亡者」の言葉もある◆我利最優先で展開してきた経済が、コロナ禍による自粛要…

空飛ぶ陰謀

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4年前の米大統領選を巡り、まことしやかにささやかれた陰謀説がある。民主党候補のヒラリー・クリントン氏が敗れたのは、とある勢力の秘密工作があったからという説である◆ある勢力…

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オンラインの発信 宗教文化リテラシーの重要性

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「9月ジャーナリズム」 深く歴史から学ぶこと

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修行の聖域 伝統的形態を護るためには

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