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墨跡つき仏像カレンダー2021
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墨跡つき仏像カレンダー2021 第17回「涙骨賞」を募集

環境への「利他」

〈コラム〉風鐸2020年9月24日 11時31分

「がり勉」の「がり」は仏教用語の「我利」に由来するという。自分だけの利益を追求する意味で「我利我利亡者」の言葉もある◆我利最優先で展開してきた経済が、コロナ禍による自粛要請で大きく停滞した。経済活動が抑制された結果なのか、自然環境に変化が見られ、インドでは200キロ離れたヒマラヤがきれいに見えたり、ベネチアでは運河の水が澄んだりと、世界中で空気や水がきれいになったとの報告が相次いだ◆16日は「オゾン層保護のための国際デー」。オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書が1987年9月16日に採択されたことにちなみ、94年の国連総会で制定された。各国がオゾン層を破壊するフロンガス等の回収に努めてきたかいあって、オゾン層は徐々に回復しているという◆海洋汚染や温暖化など、近年は環境破壊が著しく、悲観的にならざるを得なかったが、オゾン層の回復や経済の抑制による自然環境の改善は、地球の未来に希望を与える事実だろう◆欧米では既に二酸化炭素の排出を抑える脱炭素社会の実現を目指しながら、コロナ後の経済を回復させようという新潮流がある。翻って日本の対策はどうか。大乗仏教は「我利」の反対の「利他」を重んじる。利他の「他」に環境も含め、環境問題に積極的に取り組むことが求められているのではないだろうか。(赤坂史人)

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